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団十郎 [つぶやき]

勘三郎の後を追うように、団十郎が亡くなりました。

歌舞伎座の杮葺落公演の勧進帳は幸四郎、助六は海老蔵になったようです。

昔の人がいなくなっちゃう~。[もうやだ~(悲しい顔)]

このような寂しさが重なっていくということなんでしょうか、年をとるって。


団十郎がすごいなって思ったのは、最近のことで、平成22年加賀鳶の道玄を見たときです。

道玄は、ものすごい悪党で、人情もふと見せるんだけれども、どこまでもどこまでもゆすりたかりを
するような悪党で、とにかく悪いんです。

その下品な役を、団十郎が演じました。
世話物ですから、間と言い、仕草と言い、発声と言い、わくわくするような感じ。
(↑こういうのは、若手に受け継がれるのだろうか。)

団十郎と言ったら、格がたか~~いんです。
荒事の成田屋と言っても、見えも六方も、十二代目のは、迫力はあるんだけれども、猛々しくなくて、どこか雅で気品があった。
その十二代目が、演技で、下品この上ない悪党を演じたのです。

この人すごいなあ、と思いました。
亡くなってからのエピソードも、ちょっと違うぞというのばかりで、
いやはや、すごい方でした。
ほんと、もったいない。
社会的にも、2009年に政権交代して、伝統芸能の分野が、事業仕分けされた際にも、
幹事長の所へ、さささっと頭を下げに行くような、おごり高ぶっていない人。
レベル高すぎです。

富十郎も亡くなるし、残るは吉右衛門、三津五郎、菊五郎、、、、かなあ。
どうなっちゃうんだ、歌舞伎。
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