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勘三郎 [つぶやき]

聞いたときは、えっ?と晴天の霹靂でした。

だって、まだ、57歳ですから。

これからだったのに。

私などが色々言うのは、全く僭越なのですが、一歌舞伎ファンとして、残念で残念で仕方ありませんでした。

勘三郎は、これからだったのに。

何しろ、不景気で、勘三郎の名で何かすれば、注目を引くものですから、最近は、ずっと出ずっぱりだったような記憶があります。また、ご本人も、力を抜かず、全力投球する方だったので、さぞお疲れではと思っていました。

「勘三郎の芸、これからうなるような芸がたくさんあったでしょうに、早く死んじゃだめなのよ。」



日曜日、Eテレで、勘三郎の、髪結新三と鏡獅子を見ました。

歌舞伎役者としての卓越した表現力、そして、江戸風の気っぷの良さ、間、発音、発声、呼吸。

「ああ、もったいない。」

と、思ったけれど、

最後まで観て、不思議と、これで良かったのだと思えました。

18代目勘三郎は、これでよいのだ、と。

客の一人のつぶやきです。    

追悼。

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